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3.11
2021/03/11-おやじのひとりごと-
東北大震災から10年が経った。
15時に来店されたお客様を見送り、ちょうどお客様は店内にいなかった。
大きく揺れる照明機器と液晶テレビに映し出される怖しい津波を、昨日のことのように思い出す。
父親だった私は、まず我が子の安否を確認したかった。
その時、息子は中学一年。娘が小学5年生。
余震が続く中、まず小学校へ娘を迎えに行った。
校庭に避難していた娘は、初めて遭遇する恐怖に怯え泣いていた。
そのまま店に連れて帰り、次に中学校から下校し自宅にひとりでいるはずの息子を探した。
明治通り等の幹線道路は、家路を急ぐ人の波で大混雑。自転車での通行が出来ない程。
自宅マンションのエレベーターは止まっている。8階まで駆け上がり部屋を開けると誰もいない。どこへ行ったんだろ。
通常であれば中学校体育館で部活動してる時間。まさかと思い学校へ電話した。
「まさかこの状況で部活やってませんよね?」
「やってる訳ないでしょ!全員下校させました!」と、担任教師。
そりゃそうだ。じゃ、どこ行ったんだ???
人の波をかき分け近隣を探し回り、また8階を駆け上がり、それでもいない。
それを何度か繰り返した時、息子が汗をかいて帰ってきた。。
「どこ行ってた?」
「部活なくて運動不足だから走ってた。。。」
咄嗟に怒ろうかと思ったが、それ以上に安堵の感情が大きくて、13歳の息子を抱きしめた。呑気だった訳じゃなく、彼なりの恐怖を拭い去る行為だったんだろう。
被災地では多くの命を失った。
2011年3月11日の朝、当たり前のように学校や仕事に出かけ、当たり前のように夜には家族が揃って晩ごはんを食べるはずだった。
その当たり前の明日を迎えることが叶わなかった人々がいる。いまこうしてオレたちが生きているのは「当たり前」ではなく、たまたま無事でいただけなんだ。
だから今日、いま一瞬を悔やまぬよう精一杯生きよう。幸せを感じて、感謝の気持ちを言葉で伝えよう。愛も言葉で伝えよう。
こんな記事を書きながら、いま感じてる幸せは目の前の大きなイチゴ。
美味しくいただきました。
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